研修受講生
研修受講者へのインタビュー
様々な経験ができる職場です
藤田 理
(ふじた おさむ)
北海道大学
総務企画部広報課
学術国際広報担当
平成27年4月1日採用
【研修名】
国際教育交流担当職員長期研修プログラム(LEAP)
【研修先】
文部科学省科学技術・学術政策局科学技術・学術戦略官(国際担当)付
戦略第一係(平成30年4月~令和元年5月)
モンタナ州立大学ボーズマン校(米国)(令和元年6月~令和元年7月)
ミネソタ大学ツインシティ校(米国)(令和元年8月~令和2年3月)
1.研修を受けようと思った理由を教えてくだい。
採用2年目にカナダ・アルバータ大学に2カ月間語学留学させて頂きました。帰国後に当時の上司からもっと長期で海外に行ってみないか?海外だけでなく、文科省でもさらに研鑽を積むことができるぞ、と声をかけていただきました。職員としての強みを何か持ちたいと思っていたため、思い切って挑戦させていただきました。
2.研修先での業務内容を教えてください。
文科省では科学技術・学術政策局科学技術・学術戦略官(国際担当)付戦略第一係で勤務しました。業務は多岐にわたりましたが、世界中の科学技術関係の省庁からの問い合わせ・依頼に対して省内の関係部署に照会をかけることや、科学技術に関する大臣をはじめとする幹部の海外出張の準備を行っていました。
ミネソタ大学では2つの部署で勤務しました。一つは留学生向けの奨学金に関する業務でした。主に、学生の奨学金の申請書のチェックを行い、学内で採択の可否についての会議を主催しました。もう一つは学生の留学に関する手続きに関する業務で、アメリカ人学生のスペインとイタリア留学手続きを担当しました。主に、各国の領事館に提出する書類を取りまとめる業務を行いました。
3.研修先で一番印象的だった出来事を教えてください。
文科省では幹部の出張(イスラエルとインド)に同行させて頂き、大臣・次官級会談の現場や世界トップレベルの大学を見学したことです。イスラエル出張は文科省での最初の仕事で、在イスラエル日本国大使館や省内の局課室と連絡を取り合い、会談相手の調整や想定応答集の作成を行いました。出発前とイスラエル滞在中はずっと緊張していましたが、最終日のヘブライ大学訪問時に、ヘブライ大学の創立に関わったアインシュタインの一般相対性理論に関する資料を見せて頂いた時はとても感動しました。
ミネソタ大学では新年度前に留学生向けに開催されるGlobal Gopher Events(GGE)が印象に残っています。GGEは、留学生に対して履修方法やレポートの書き方、相談窓口へのアクセスなどの学内関係だけでなく、電車やバスの乗り方など、ミネソタ州で生活する上での注意点などを1週間集中的に提供するプログラムです。プログラムは前年度に受講した留学生が中心となって組み立てており、留学生が感じる疑問や不安なところをうまくカバーしていると感じました。
4.研修での経験は現在の業務にどのように活かされているかを教えてください。
ミネソタ大学では、一職員として現状に満足することなく、さらなる業務の効率化やキャリア形成など、組織や各自の目標に向かって努力することを強く求められました。また上司からは、『外部の目から見ると、働き方や待遇の違いは一見魅力的に見えるが、それらは一朝一夕にできたものではなく、様々な衝突を経たものであり、一職員の思いだけで成されるものではない』と頻繁に伝えられました。個人が働き方や業務を改善したいとただ思うだけでは変化を起こすことができませんが、学生や教職員からの要望に対して衝突を繰り返しながらも皆で議論を重ねることの重要さ、また現状に甘んじることなく大学職員としてのさらなる改善を目指す姿勢を学びました。一つ一つの仕事が学生や教員にとってどのようなメリットがあるのかを常に忘れないように、大学の発展を目指して我々職員も努力を続けることが大切だと思っています。
5.国立大学法人等への就職を希望する方へのメッセージをお願いします。
国立大学法人等職員は様々な業務を行い、日本の高等教育・研究を支えています。どの機関にも皆さんの適正や興味関心がある業務の能力を伸ばす研修が用意されているはずです。皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。